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7月2日のニュース

3号機 汚染除去へロボット使い清掃

東京電力福島第一原子力発電所の3号機では、水素爆発の防止対策を進めるため、原子炉建屋内部の汚染を取り除くことが課題で、東京電力は、作業員が建屋に入らずに汚染を除去しようと、ロボットを使った清掃作業や調査を進めています。
福島第一原発の事故収束に向けた工程表では、1号機から3号機で、水素爆発のおそれをなくすため、格納容器に窒素を注入する対策を今月17日までに実施するとしていて、1号機と2号機ではすでに行われています。
しかし3号機では、水素爆発で飛び散った放射性物質を含むほこりやちりの影響で、原子炉建屋内の放射線量が高く、窒素の注入に向けた作業を進められずにいて、まずは汚染を取り除くことが課題となっています。
作業員が建屋に入らずに、汚染されたほこりやちりを取り除くため、1日はアメリカ製のロボットに強力な掃除機を持たせて遠隔操作する清掃作業が初めて行われました。
さらに2日は、別のロボットを使って放射線量の測定を行った結果、作業の前と比べてやや低下したということで、東京電力は測定結果の詳しい分析を進めています。
今回清掃作業が行われたのは建屋の出入り口付近に限られていて、東京電力は、ほかの部分でもロボットを活用できないか、検討を進めることにしています。

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