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7月2日のニュース

燃料プール冷却 3号機進み4号機計画遅れるか

東京電力福島第一原子力発電所の使用済み燃料プールでは、3号機で先月30日から冷却システムを動かし始めた結果、2日朝の水温が40度を切って冷却が進んでいる一方で、4号機では冷却を進める計画が遅れるおそれがあります。
福島第一原発で原子炉の冷却と並んで課題となっている、使用済み燃料プールの冷却を巡っては、2号機で冷却システムを導入して安定的に冷やしているほか、3号機でも先月30日からシステムが動き始めました。
プールの水温は、冷却システムが動き始める時点では62度でしたが、2日午前5時の時点で39.9度まで下がったことが分かりました。
東京電力は、当初の予想よりも早く冷却が進んでいるとして、あと2~3日の間に水温が30度余りで安定するものとみています。
残る1号機と4号機では、燃料を冷やすために今も外部から定期的に水を入れる作業が続いていて、東京電力は、今月中には冷却システムを動かしたいとしています。
しかし4号機では、システムに必要な配管が爆発で損傷を受けたうえに、工事を行う場所ががれきで埋もれていることから、システムの設置工事が難航すると予想されていて、東京電力は、今後の計画に遅れが出るおそれがあるとしています。

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