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6月27日のニュース

原発作業員の健康管理対策へ

東京電力福島第一原子力発電所で、作業員の被ばく量が緊急時の限度を超えていた問題を受けて、厚生労働省の検討会は、すべての作業員の被ばく量や健康診断の結果を国がデータベースで管理するなど、具体的な対策をまとめることになりました。
福島第一原発では、これまでに9人の作業員の被ばく量が、緊急時の限度の250ミリシーベルトを超えたり超えた疑いが出ているほか、暫定の被ばく量が100ミリシーベルトを超えた作業員も115人に上っています。
このため厚生労働省は、放射線の専門家や医師らによる検討会を設置し、27日、初めての会議を開きました。
この中で厚生労働省は、福島第一原発で働くすべての作業員を対象に、具体的な作業内容や期間、それに被ばく量や健康診断の結果を、データベースにして長期的に管理していく方針を示しました。
これに対して出席者からは、作業員が職場を退職したあとも定期的に健康診断を続けて、生涯にわたってデータを管理するほか、うつ病など心の病も診断するべきだという意見が出されました。
検討会は今後も議論を続けて、早ければ7月にも具体的な対策をまとめることにしています。

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