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6月24日のニュース

福島の人の内部被ばくを推計

広島大学の医師などが、福島県内に住む人の内部被ばくについて調べるため、15人の尿から被ばく線量を推計したところ、多い人でおよそ3ミリシーベルトの内部被ばくをしたとみられることが分かりました。
調査した医師は「健康への影響を心配するほどではないが、土壌などから高い放射線量が計測されている地域で取れた野菜などは食べないでほしい」と話しています。
広島大学名誉教授で長年、被爆者の診療にあたってきた鎌田七男医師らは、内部被ばくについて調べるため、先月、福島県飯舘村と川俣町の住民15人の協力を得て、尿を採取したり、原発事故後の食べ物を聞き取ったりして、被ばく線量を推計する調査を進めてきました。
その結果、原発事故から先月初旬までのおよそ2か月間の積算で、最も多い人で3.2ミリシーベルトの内部被ばくをしたとみられることが分かったということです。
鎌田医師は「これまで情報が十分でなかった内部被ばくについて、具体的な数値を出せたことに意味があると思う。検出されたのはごく微量で、健康への影響を心配するほどではないが、土壌などから高い放射線量が計測されている地域で取れた野菜などは、当分、食べないでほしい」と話しています。

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