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6月24日のニュース

浄化設備 適切な運転方法見極め

東京電力福島第一原子力発電所では、汚染水の浄化設備の本格運転再開に向け、装置の放射線量が交換基準の値を超えても、ひとまず運転を続けたうえで、内部を洗ってから交換することを検討していて、東京電力は適切な運転方法を見極めたうえで、数日以内に本格運転の再開にこぎ着けたいとしています。
福島第一原発では、高濃度の汚染水の浄化設備が今月17日に本格的な運転を始めましたが、放射性物質を取り除くアメリカ製の「吸着塔」という装置の周辺で、放射線量が予想以上に上がり、装置を交換する基準の1時間当たり4ミリシーベルトに達したため、僅か5時間で停止し、本格運転再開のめどはいまだに立っていません。
東京電力では、こうした問題への対策として、吸着塔周辺の放射線量が交換基準の値を超えても、ひとまず運転を続けたうえで、作業員の被ばく量を抑えるために、低い濃度の汚染水を吸着塔に流して放射線量を下げてから交換する方向で検討を進めています。
しかし、放射線量を下げる作業には2時間ほどかかり、この間は汚染水の浄化を中断せざるをえないため、処理量が減ることが課題だということです。
一方、吸着塔の放射線量が上がりすぎないようにするため、放射性物質を取り除く吸着剤をどのようなものに代えるかについても検討が続いています。
浄化装置を巡っては、本格運転を停止したあとも、さまざまなトラブルやミスから、たびたび試験運転が中断していて、東京電力では、適切な運転方法を見極めたうえで、数日以内に本格運転の再開にこぎ着けたいとしています。

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