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6月9日のニュース

海水浴場 放射線の基準検討へ

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、各地の海水浴場では海水に含まれる放射性物質の濃度を測定する動きが出ていますが、環境省などは、どの程度の濃度ならば海水浴をして問題がないのか新たな基準を設けて自治体に示すことになりました。
原発事故を受けて、茨城県や神奈川県などは安心して海水浴を楽しんでもらうため、海水に含まれる放射性物質の濃度の測定をすでに始めていたり、測定することを決めたりしています。
しかし、現在は、どの程度の濃度ならば健康に影響を及ぼすおそれがなく、海水浴に適するのか判断する基準がありません。
福島県のいわき市など、放射線の影響が心配されるなどとして、この夏は海水浴場を開かないことをすでに決めたところもありますが環境省や経済産業省原子力安全・保安院などは、各自治体が独自に判断するのは難しいとして海水浴場を開設する際の指針をまとめることになりました。
環境省などは、専門家の意見を聞いたうえで、海水浴に適した放射性物質の濃度の新たな基準を決めるほか、継続的に調査を行う必要性や海水浴場を利用する際の注意事項も指針に盛り込むことを検討しています。
環境省などは、多くの地域で来月上旬に行われる海開きまでには指針をまとめ、自治体に示したいとしています。

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