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6月6日のニュース

高放射線量がれき撤去 依然課題に

  • 3号機

東京電力福島第一原子力発電所では、3号機の近くで1時間当たり950ミリシーベルトという高い放射線量を出すがれきが見つかり、回収されました。
事故から3か月がたとうとする今も、がれきの撤去が事故の収束に向けた復旧作業を進めるうえで課題の1つになっています。
東京電力によりますと、4日、福島第一原発の3号機の原子炉建屋の西側で、1時間当たり950ミリシーベルトという高い放射線量を出す直径5センチ程度のがれきが見つかり、6日、回収されました。
3号機の周辺では、先月、1時間当たり1000ミリシーベルト、ことし4月にも1時間当たり900ミリシーベルトという高い放射線量を出すがれきが相次いで見つかっています。
東京電力は、がれきの回収や撤去を進めていて、コンテナでおよそ280個分に上りますが、水素爆発が起きた3号機周辺では、放射線量が依然高い所があるということです。
福島第一原発では、事故から3か月がたとうとする今も、がれきの撤去が事故の収束に向けた復旧作業を進めるうえで課題の1つになっています。
一方、福島第一原発では、原子炉への注水によって高濃度の放射性物質に汚染された水が原子炉建屋やタービン建屋の地下などに合わせて10万トン以上たまっているとみられ、その処理も課題となっています。
6日は、汚染水の浄化装置のうち、放射性物質を沈殿させる装置で、ポンプや容器などに水を入れても漏れないかや、機器の動作に異常ないかを確かめるなど、15日からの稼動に向けた準備が進められました。

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