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6月5日のニュース

2号機汚染水 水位上昇止まる

  • 汚染水貯蔵タンク
  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所2号機では、高濃度の放射性物質に汚染された水が増え続けて施設の外にあふれ出るおそれがあるとして、4日夜から別の施設へ水の移送を始めた結果、施設内の水位の上昇が止まりました。
しかし移送先は満杯に近づいており、東京電力は、移送先の汚染水を浄化して仮設タンクに移す方針で、浄化装置の稼働を急ぐことにしています。
高濃度の汚染水は、福島第一原発の原子炉建屋やタービン建屋の地下などに合わせて10万5000トン以上たまっているとみられ、今も原子炉への注水によって1日500トン余りのペースで増え続けています。
このうち2号機では、最も早い場合、20日にもトレンチの縦穴などから汚染水があふれ出るおそれがあるとしています。
このため東京電力は、移送先の1つ、「集中廃棄物処理施設」の地下に当初の予定よりもおよそ1500トン多く汚染水を入れられるように計画を変更し、4日午後7時前から1時間当たり24トンのペースで移送を始めました。
その結果、汚染水がたまっている2号機のタービン建屋地下やトレンチの縦穴の水位の上昇は止まったということです。
しかし、移送先が満杯に近づいている状態に変わりはなく、東京電力は、移送先の汚染水を浄化して仮設タンクに移す方針で、タンクの設置を進めるとともに、15日に予定している1日1200トンの高濃度の汚染水を浄化できる装置の稼働を確実に行うため作業を急いでいます。

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