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5月27日のニュース

福島 校庭の土の除去作業開始

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が高くなっている校庭の土を取り除く作業が、福島市内の小学校で27日から始まりました。
福島市は、校庭の土の放射線量が比較的高い26の小中学校などで、27日から土を取り除く作業を始めました。
このうち、市の中心部に近い渡利小学校では、校庭の土を表面からおよそ5センチ削り取ったうえで、掘った穴の土と入れ替えることにしています。
このため、27日は縦50メートル、横11メートル、深さ1.5メートルの穴を3台の重機を使って掘っていました。
福島市によりますと、この小学校の校庭の放射線量は、27日は1時間当たり3.0マイクロシーベルトで、土を取り除くことで今後は0.6マイクロシーベルト程度になると見込まれているということです。
渡利小学校の高橋友憲校長は「子どもたちが外で元気よく遊べるようになる第一歩を踏み出すことができました」と話していました。
また、文部科学省が、子どもたちが学校で受ける放射線量について、当面、年間1ミリシーベルト以下を目指すとしたことについて、高橋校長は「毎日校庭の放射線量を測っているが、1ミリシーベルト以下にするという目標を達成するのは難しいと思う」と話していました。

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