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5月27日のニュース

海水注入で誤発表 閣僚が批判

東京電力福島第一原子力発電所1号機で、地震発生の翌日に行われた原子炉を冷やすための海水注入を巡って、東京電力が誤った発表をしていたことについて、閣僚からは情報が錯そうしたことに批判が相次ぎました。
枝野官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「政府が把握して報告した事項が、結果的に事実と異なっており、たいへん遺憾だ。一方で、正しい情報かどうか精査する重要性は認識しながら、正しいかどうか確定できないので報告できないということでは、国民の不審を招く。情報の正確性のチェックと速やかに公開することを両立しなければならない」と述べました。
蓮舫行政刷新担当大臣は「東京電力内で、ありもしないことが、さもあったかのように情報が錯そうしているのは、極めて遺憾だ。誤報に近い形で野党の一部からも指摘が出ているが、結果として注水を続けていたのであれば、菅総理大臣の指示と合致していた」と述べました。
中野国家公安委員長は「実態よりも情報の錯そうによって国民の不安がより一層拡大する。誤解や間違った情報に基づいて野党から追及され、国会の混乱をもたらすことにもなりかねず、十分、注意してもらいたい」と述べました。
さらに、北澤防衛大臣は「東京電力の本店と現場の意思疎通が悪かったのであり、政府としては、東京電力から『社内の会議でこうだった』と言われたら、『そういうことなのか』と言わざるをえない。政府がいちいち現場に行って確認することは不可能だった」と述べました。

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