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5月26日のニュース

3号機取水口付近 濃度ほぼ同水準

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東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、25日、3号機の取水口付近で採取した海水に含まれる放射性セシウムは、国の基準の180倍で、前の日とほぼ同じ水準になっています。
東京電力によりますと、福島第一原発の3号機の取水口付近で25日に採取した海水に含まれる放射性物質の濃度を分析した結果、セシウム134が1cc当たり11ベクレル検出されました。
これは国の基準の180倍で、前の日の200倍とほぼ同じ水準になっています。
また、セシウム137も1cc当たり12ベクレルと、基準の130倍で、前の日とほぼ同じ水準でした。
3号機の取水口付近は、今月11日、「ピット」と呼ばれる作業用の縦穴から高濃度の汚染水が海に流れ出ているのが見つかり、海水から基準の3万2000倍の放射性セシウムが検出された場所です。
先月2日に同じように「ピット」から高濃度の汚染水が流れ出た2号機の取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素は、基準の190倍と、こちらも前の日とほぼ同じでした。
一方、沿岸の調査ポイントでは、5号機と6号機の放水口から北側におよそ30メートル付近で1.28倍など、2か所で基準を上回る放射性セシウムが検出されました。
25日は、悪天候のため、福島県の沖合の調査は見合わせとなりましたが、茨城県の沖合3キロの海域5か所で行われた調査では、いずれも放射性のヨウ素とセシウムは検出されませんでした。
東京電力は「海水の放射性物質の濃度は低下傾向が続いている。引き続き注意深く監視する」としています。

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