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5月26日のニュース

IAEA 東海第二原発を視察

東京電力福島第一原子力発電所の事故調査のために来日したIAEA=国際原子力機関の調査団が、26日、茨城県東海村にある原子力発電所、東海第二発電所を訪れ、津波で被害を受けた施設などを視察しました。
東海第二発電所は今回の地震で5メートルを超す津波の被害を受け、原子炉の冷却に必要な3台の海水ポンプのうち、1台が水没して使えなくなりました。
原子炉は地震の揺れで自動停止し、そのまま定期検査に入ったため、運転再開の見通しは立っていません。
26日、IAEA=国際原子力機関の調査団20人が現地を訪れ、施設を運営する「日本原子力発電」の担当者に対して、ウェイトマン団長は「ここで何が起きたのか情報を集めて、世界中が原子力の安全を改善できるように教訓を学びたい」と述べました。
調査団は、このあとバスに乗り込み、津波で水没した海水ポンプや、原子炉建屋内にあるディーゼル発電機などを視察し、担当者から被害の状況や再発防止に向けた追加の安全対策などについて聞き取ったということです。
IAEAの調査団は、このあと福島に入り、27日までの2日間かけて、事故のあった東京電力福島第一原子力発電所や福島第二原子力発電所を視察することにしています。
これらの調査結果については、来月の国際会議で報告する予定の報告書に盛り込むことにしています。

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