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5月20日のニュース

原発で作業 健康管理へ対策室

福島第一原子力発電所の事故対応に当たる作業が長期化していることから、厚生労働省は、作業員の被ばく線量を追跡するなどして、健康を管理する専門の対策室を設置しました。
厚生労働省は、福島第一原子力発電所の事故対応に当たっている作業員の被ばく量について、これまでの国の基準の2.5倍に当たる250ミリシーベルトまで上限を引き上げています。
しかし、作業が長期間におよび、すでにこれまでの上限の100ミリシーベルトを超えた人がおよそ30人に上るなど、作業員の健康管理が課題となっています。
このため厚生労働省は、作業員の健康管理を強化するため、省内に専門の対策室を設置しました。
対策室では、現地の労働局や東京電力と協力しながら、作業員の被ばく線量をデータベースに記録して長期的に追跡するほか、毎日の作業場所や時間についての計画を事前に審査するなどして、作業員の健康管理を徹底するということです。
これについて、細川厚生労働大臣は、20日の閣議のあと、「放射線の被ばく量に不安を持ちながら作業している作業員やその家族のためにも、対策室での健康管理を徹底していきたい」と話しました。

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