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5月18日のニュース

IAEA 原発事故詳細調査へ

IAEA=国際原子力機関は今月から各国の専門家で構成する調査団を日本へ派遣し、東日本大震災が福島第一原子力発電所に及ぼした被害の実態や、事故後の対応などについて詳しく調べることにしています。
原子力の安全を推進する役割を担う国際機関として今回の事故を具体的にどう評価するか注目が集まっています。
IAEAは、福島第一原発事故の原因などを調査するため24日から来月2日にかけて調査団を日本へ派遣します。
IAEA関係者によりますと、調査団は、IAEAの担当者にとどまらず、アメリカやフランス、それにハンガリーやインドネシアなど合わせて10か国から原子力や津波の専門家らも加え、合わせて20人で構成されるということで、福島第一原発と福島第二原発を訪れる予定です。
今回の調査では、▽東日本大震災による地震や津波が原発に与えた被害や影響の実態、それに▽事故後の対応などについて関係者から詳しく話を聞いて報告書にまとめるということです。
報告書には、▽今回の事故から学ぶべき教訓や▽今後の再発防止に向けた安全対策などについての意見が盛り込まれる見通しで、来月20日から開かれるIAEAの閣僚級の国際会議で発表されることになっています。
IAEAの加盟国からは、原子力の安全を推進する役割を担うIAEAが今回の事故をどう評価するか具体的に示してほしいという声が出ており、今回の調査団の派遣に国際社会からの注目が集まっています。

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