東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

5月16日のニュース

東電福島第一原発周辺 9200人所在不明

東京電力福島第一原子力発電所の事故などのため、避難を余儀なくされている周辺住民のうち、現在もおよそ9200人の所在が確認できず、義援金の支払いなどが進んでいないことから、政府は、専用のフリーダイヤルの周知を徹底するなどして、所在の把握を急ぐことにしています。
東京電力福島第一原発周辺にある双葉郡の8町村では、半径20キロ圏内が立ち入り禁止の警戒区域となり、多くの住民が避難を強いられています。
しかし、震災から2か月がたった現在も、8町村の人口の12%に当たるおよそ9200人の所在が確認できず、り災証明書の発行や義援金の支払いが進んでいないほか、東京電力による仮払金の支払いや、警戒区域内への一時帰宅の手続きの説明もできない状態が続いています。
双葉郡の自治体からは「こうした状態が長期間続くと、町や村の再建が難しくなる」といった懸念が示されています。
このため、政府は、避難先の自治体で届け出をすると、住民票がある自治体に情報が伝わるシステムや、福島県が設置した専用のフリーダイヤルについて周知を徹底し、所在の把握を急ぐことにしています。
フリーダイヤルの番号は「0120-006-865」、毎日午前8時から午後10時まで受け付けています。

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