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5月10日のニュース

放射性物質の除去施設 部品搬入へ

  • 1号機
  • 4号機

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、フランスの原子力企業の支援を受けて導入される汚染水から放射性物質を取り除く施設の部品が、福島県広野町に運び込まれ、近く福島第一原発に搬入されることになっています。
福島第一原発では、1号機から4号機のタービン建屋などに合わせて8万7500トンの高濃度の汚染水がたまっていて、今後、年内に最大で20万トンが発生するおそれがあるとされ、その処理が大きな課題になっています。
このため東京電力は、フランスに本社のある世界最大規模の原子力企業「アレバ」の支援を受けて、汚染水から放射性物質を取り除く施設を原発の敷地内に設置し、原子炉を冷やす水として再利用する計画です。
福島県広野町にあるサッカー場の駐車場には、汚染水の処理施設に使う水槽やポンプ、配管などの部品がトレーラーに載せて運び込まれています。
処理施設は化学物質を投入することで、放射性のヨウ素やセシウムを取り除き、放射性物質の濃度を1000分の1から1万分の1程度に減らす能力を持つということです。
処理施設の部品は、準備が整いしだい、近く福島第一原発に搬入され、敷地内で組み立て作業に入ることになっています。
東京電力は、この施設で1日1200トンの高濃度の汚染水を処理する計画で、来月からの稼働を目指したいとしています。

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