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5月9日のニュース

福島市長 風評被害対策を要請

福島市の瀬戸孝則市長が鹿野農林水産大臣と会談し、この中で瀬戸市長は、東京電力の福島第一原子力発電所の事故による農産物の風評被害対策に万全を期すよう求めました。
この中で、福島市の瀬戸孝則市長は「福島市の基幹産業は、桃やさくらんぼなどの果物の生産だが、農家は作っても売れるのか不安に思っている。県としても安全性をPRするための努力をしているが、農家が意欲を失わないよう国による対策をお願いしたい」と述べ、風評被害対策に万全を期すよう求めました。
また、瀬戸市長は農産物の安全性を確認する態勢を強化するため、福島県内に放射性物質の検査機器を増やすよう要望しました。
これに対して、鹿野農林水産大臣は「農林水産省としても、市場に出回っている農産物は安全であるという情報をこれからも発信するなど、できるかぎりのことをさせていただきたい」と述べました。
会談のあと、瀬戸市長は「風評被害を防ぐためには、放射性物質に関する正しいデータを測定して、市場に出荷していくことが大事だ。農家の不安を取り除くために、万全の補償を行うことも求めていきたい」と話していました。

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