東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

5月8日のニュース

活動制限の放射線量 2校で下回る

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が高いとして屋外での活動が制限されている、福島県伊達市の2つの小学校について、国が調査を行った結果、目安の放射線量を下回り、文部科学省は、これらの学校では活動の制限を解除しても差し支えないとしています。
福島市と郡山市、それに伊達市にある13の保育所や幼稚園、小中学校では、先月、国が定めた学校の安全利用の考え方で、目安の放射線量とされている、年間の積算で20ミリシーベルト、1時間当たり3.8マイクロシーベルトを上回り、校庭や屋外での活動が制限されました。
その後、11の学校などでは目安の放射線量を下回りましたが、伊達市の小国小学校と富成小学校では上回っていました。
これら2校について文部科学省が調査した結果、6日と7日の2日続けて、目安の値を下回ったということです。
国が定めた考え方では、継続的に行われている国の調査で2日続けて目安の放射線量を下回ると、活動の制限を解除しても差し支えないとしていて、最終的には、福島県教育委員会とそれぞれの学校長などの判断で、制限が解除されることになります。
一方、先月末の調査で目安の値を下回っていた福島市の渡利中学校は、6日の調査で1時間当たり3.9マイクロシーベルトと、目安の値を再び上回ったということです。
文部科学省によりますと、渡利中学校では目安の値を下回ったあとも屋外での活動制限を解除していなかったということで、今後も定期的に調査が続けられることになっています。

5月8日のニュース一覧