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5月4日のニュース

2号機 立て坑にふたをする作業

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東京電力は、福島第一原子力発電所の2号機のトレンチと呼ばれるトンネルに新たな津波によって海水が入り込んだり、高濃度の放射性物質に汚染された水が海に流れ出たりしないよう、地上とつながる立て坑に、4日からコンクリートを入れてふたをする作業を進めています。
福島第一原発周辺では、今も余震が続き、大きな揺れや新たな津波が原発の冷却機能の復旧作業に影響を及ぼすことが心配されているため、東京電力は、新たな津波対策を進めています。
この対策の一環として、トレンチと呼ばれるトンネルに津波によって海水が入り込んだり、高濃度の放射性物質に汚染された水が海に流れ出たりしないよう、2号機と3号機の海側にある4つのトレンチの立て坑をコンクリートで埋める計画です。
このうち、2号機のトレンチでは、コンクリートを入れる下準備として、砕いた石およそ370立方メートル分を投入する作業が3日に終わったということです。
4日は、この石の上にコンクリートを入れて、立て坑にふたをする作業を進めています。
2号機のトレンチについては、高濃度の汚染水を「集中廃棄物処理施設」へ移送する作業が並行して行われていて、石を投入したことによる水位の大幅な上昇はありませんでした。
東京電力では、6日にさらにモルタルを入れて止水効果を高めるということです。
また、2号機と3号機の残りの3つの立て坑については、がれきなどがあるため、撤去して準備ができしだいコンクリートでふたをする作業を始め、今月下旬にはトレンチの立て坑を完全に埋めることにしています。

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