東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

5月4日のニュース

海に流出 除去装置の開発進める

  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所から高濃度の汚染水が海に流出し、その後も放射性物質の検出が続いていることから、東京電力は、海中で放射性物質を除去する装置の開発を進めていて、今月下旬の設置を目指したいとしています。
福島第一原発の周辺の海域では、高濃度の汚染水の流出が先月6日に止まったあとも放射性物質の検出が続いていて、2日には2号機の取水口付近でのヨウ素131の濃度が国の基準の5800倍と前日の2倍を超え、東京電力は「現在も流出が起きている可能性は否定できない」としています。
これまで、東京電力は、特殊なフェンスを設置して海水の流れを遮ったうえで、その周辺に放射性物質を吸着する「ゼオライト」という鉱物を土のうに詰めて投下しましたが、目立った効果は出ていないということです。
このため、東京電力は、放射性物質を除去する効果を高める必要があるとして、ゼオライトを使った新たな除去装置の開発を進めています。
この装置は、ゼオライトを詰めた金属製の容器にポンプを取り付けて、絶えず海水を流し込む仕組みで、フェンスの内側に設置すれば、たまった海水の浄化が期待できるということです。
東京電力は、今月下旬の設置を目指すとともに、新たな流出が起きていないか注意深く監視を続けることにしています。

5月4日のニュース一覧