東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

5月2日のニュース

再処理施設にも緊急対策指示

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、経済産業省の原子力安全・保安院は、青森県と茨城県にある使用済み核燃料の再処理施設でも、外部電源の遮断に備えた緊急の安全対策をとるよう指示しました。
福島第一原発の事故を受けて、原子力安全・保安院は、全国の原子力発電所に対し、外部電源が遮断されても原子炉の冷却ができるよう、非常用の電源の確保を主な柱とする緊急の安全対策をすでに指示しています。
原発から出る使用済みの核燃料を再利用できるようにする再処理施設でも、外部電源が遮断されると燃料の冷却ができなくなったり、爆発を引き起こす水素が発生したりするおそれがあることから、原子力安全・保安院は、こうした施設でも緊急の安全対策をとるよう指示しました。
対象となるのは、▽操業前の試験段階にある青森県六ヶ所村の日本原燃の再処理工場と、▽茨城県東海村の日本原子力研究開発機構の実験施設で、冷却のための電源車やポンプ車、それに水素を除去する設備などを配備するよう求めています。
原子力安全・保安院は、できるだけ速やかに安全対策の計画をまとめて提出するよう求めていて、今月中をめどに対策の内容が妥当かどうか評価したいとしています。

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