東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

4月26日のニュース

2号機取水口付近 1400倍

  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、2号機の取水口付近で25日に採取した海水の放射性ヨウ素は、国の基準の1400倍で、前の日よりやや高くなりました。東京電力では、引き続き注意深く監視することにしています。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で25日朝に採取した海水を分析した結果、放射性のヨウ素131が1cc当たり56ベクレル検出されました。
これは国の基準の1400倍に当たる濃度で、調査開始以来最も低い値となった前の日の730倍より、やや高くなりました。
2号機の取水口付近は、「ピット」と呼ばれる施設から高濃度の汚染水が流れ込み、今月2日に基準の750万倍のヨウ素131が検出された場所です。
放射性セシウムの濃度は、基準に比べて、セシウム134が430倍、セシウム137が300倍でした。
このほか、周辺の海水から検出される放射性物質の濃度は、一部を除いて下がる傾向にあり、ヨウ素131の濃度が基準を最も上回ったのは、5号機と6号機の北側30メートル付近で3.5倍でした。
また、沖合の合わせて12の調査ポイントで、濃度が基準に対して高かったのは、沖合3キロではセシウム134が2.3倍、沖合8キロではセシウム134が2.7倍、沖合15キロではセシウム134が1.2倍でした。
東京電力は「濃度は全体として下がる傾向にあり、引き続き注意深く監視していきたい」としています。

4月26日のニュース一覧