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4号機 汚染水の濃度下げる処理へ

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東京電力福島第一原子力発電所の3号機と4号機では、放射性物質に汚染された水の水位や濃度が上昇しています。
3号機の原子炉を冷却する水が流出している可能性があり、東京電力は4号機の汚染水について、濃度を下げる処理を行う方針です。
福島第一原発では、建物の中や敷地内にたまった大量の汚染水が復旧の妨げとなっていて、特に濃度が高い2号機の「トレンチ」と呼ばれるトンネルの汚染水は、一時的な保管場所への移送が最優先で進められています。
これに対して、4号機ではタービン建屋の地下に汚染水がたまっているものの、東京電力は比較的濃度が低く、津波で流れ込んだ海水に放射性物質が混じったとする見方を示していました。
ところが、今月21日に行った放射性物質の濃度の調査では、いずれも1cc当たり、セシウム137が8100ベクレル、セシウム134が7800ベクレル、ヨウ素131が4300ベクレルでした。
1か月前の濃度と比べると、セシウム137とセシウム134は、いずれもおよそ250倍に、ヨウ素131はおよそ12倍に上昇し、移送や処理が優先される「高濃度」の水準に達しました。
また、水位の上昇も続いていて、26日午前7時の時点で1メートル15センチと、今月14日よりも25センチ増えました。
さらに3号機でもトレンチの水位が上昇し続け、26日午前7時の時点で地上の出口から98センチと、東京電力が移送を始める目安としていた1メートルを切っていますが、現時点では移送先が確保できておらず、監視を続けざるをえないということです。
3号機と4号機のタービン建屋はつながっていて、東京電力は3号機の原子炉を冷やすために注いでいる水が4号機にまで流出している可能性があるとしています。
東京電力は4号機の汚染水については、「ゼオライト」という鉱物を使って放射性物質を取り除き、濃度を下げる処理を行う方針です。

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