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4月26日のニュース

ちり飛散防止 合成樹脂を本格散布

東京電力福島第一原子力発電所では、放射性物質を含むちりやほこりを固めて風で飛び散らないようにする合成樹脂の散布が、特殊な車両を遠隔操作するなどして本格的に始まりました。
福島第一原発の敷地内では、水素爆発などでまき散らされた放射性物質が風で敷地の外に飛び散るのを防ぐため、ちりやほこりを固める合成樹脂の散布を、今月1日から試験的に始めて、効果を確認していました。
その結果、散布の前と後で放射線量の値がほぼ一定に保たれたことから、東京電力は、放射性物質を含むちりやほこりを固定する効果があるとして、26日から本格的に散布を始めました。
これまでの試験散布では、作業員が合成樹脂の溶剤をホースで散布していましたが、27日からは原子炉建屋の周辺などでの作業員の被ばくをなるべく軽減するために溶剤を入れるタンクを積んだ特殊な車両を遠隔操作して、作業を進めるということです。
東京電力は50万平方メートルの敷地に100万立方メートルの合成樹脂の溶剤を散布する計画で、ことし6月末までに散布を終えたいとしています。
また、散布が終わりしだい、原子炉建屋を特殊なフィルターなどを備えた巨大なカバーで覆い、放射性物質の飛散を抑えることにしています。

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