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4月22日のニュース

汚染水と汚染がれき 撤去急ぐ

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東京電力福島第一原子力発電所では、高濃度の放射性物質に汚染された水の移送が進められている一方で、汚染水と同じように復旧作業の妨げとなっている、放射性物質が付着したがれきの撤去も急がれています。
22日は、3号機の原子炉建屋の周辺で撤去に向けた準備が行われる見通しです。
福島第一原発で復旧作業の妨げとなっている高濃度の汚染水のうち、2号機の「トレンチ」と呼ばれるトンネルにたまった汚染水については、「集中廃棄物処理施設」に移送する作業が22日も続けられています。
22日午前7時の時点では、トレンチの水位は地上の出口から85センチと、この3日間の移送で5センチ低下し、東京電力は、これまでのところ汚染水が漏れるなどのトラブルはないとしています。
一方、福島第一原発では、1号機や3号機の水素爆発によって飛び散ったとみられる放射性物質が付着したがれきが、構内の至るところに散乱していて、汚染水と同じように復旧作業の妨げとなっています。
このため東京電力は、無線などで遠隔操作できる重機を使って汚染されたがれきの撤去を進めていて、22日は3号機の原子炉建屋の周辺で撤去に向けた準備が行われる見通しです。
3号機ではこれまで、散乱するがれきに阻まれて原子炉建屋の周辺で長時間の作業ができず、建物や設備の被害の状況が詳しく分からないため、がれきの撤去が急がれていて、東京電力は、準備が順調に進めば、23日から撤去を始めたいとしています。
このほか、4号機では、使用済み燃料プールへの放水によって水位が確実に上昇しているか確認する必要があるとして、特殊車両のアームの先にセンサーを取り付けてプールの水位を調べる調査が22日から行われる予定です。

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