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4月11日のニュース

1~3号機 一時注水止まる

東京電力の福島第一原子力発電所では、11日夕方の地震直後に1号機から3号機で外部電源が遮断され、原子炉を冷やすための水の注入が止まりましたが、その後、外部電源が復旧し、およそ50分後に注入が再開されました。
発電所周辺の放射線量の値に目立った変化はないということで、経済産業省の原子力安全・保安院は、注水が止まったことによる大きな影響は今のところないとみて、現場の状況を確認しています。

福島第一原発では、地震直後の午後5時16分に1号機から3号機で外部電源が遮断され、原子炉を冷やすための水の注入が止まりました。
東京電力などが外部電源の復旧を急いだ結果、午後5時56分ごろに復旧し、注水が止まってからおよそ50分後の午後6時4分ごろに原子炉への注水が再開しました。
東京電力は「原子炉への水の注入量は1時間に6トンから7トン程度だった」としていて、原子力安全・保安院は、注水が止まったことによる大きな影響は今のところないとみて、現場の状況を確認しています。
これまでのところ、発電所周辺の放射線量を計測しているモニタリングポストの値に目立った変化はないということです。
この地震で東京電力は、1号機から4号機の屋外にいた作業員に退避命令を出しましたが、けが人はいないということです。
また、11日に予定していた2号機のトレンチと呼ばれるトンネルにたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水を復水器に移す作業は中止したということです。
1号機では、水素爆発の危険をあらかじめ避けるため、格納容器に窒素ガスを注入する作業が7日から行われていますが、安全が確認されしだい、この作業を再開することにしています。
一方、原子力安全・保安院によりますと、宮城県の女川原発では5系統ある外部電源に影響はなく、原発周辺のモニタリングポストの値にも変化はないということです。
また、茨城県の東海第二原発でも外部電源は維持され異常はないほか、青森県六ヶ所村の再処理工場でも異常はないということです。

この地震の影響で、福島県のいわき市などでおよそ22万戸で停電しているということです。

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