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3月30日のニュース

避難の双葉町民 加須市に移る

福島第一原子力発電所の事故を受けて、さいたま市の「さいたまスーパーアリーナ」に避難していた、福島県双葉町の町民1200人は、避難生活の長期化に備えて、30日から埼玉県加須市の別の施設に移り始めました。
人口およそ6900人の双葉町は、福島第一原発の事故で町の全域に避難指示が出され、およそ1200人の町民が、今月19日から「さいたまスーパーアリーナ」で避難生活を送ってきました。
しかし、アリーナを避難所として使えるのが今月いっぱいなことや、避難生活の長期化に備えて、30日から、埼玉県が用意した、加須市にある廃校となった高校の施設に、バスなどで移り始めました。
町民たちは、30日と31日の2日間に分けて、ほぼ全員がこの施設に移る予定で、畳が敷き詰められた教室や体育館などに寝泊まりしながら、当面、埼玉県や加須市から、食事や生活物資の支援を受けることになっています。
また、アリーナに設けられていた町役場の機能も、この施設に移されます。
福島第一原発の事故は、依然、深刻な事態が続いていることから、避難生活の長期化が予想されています。
このため、埼玉県や加須市では、避難してきた人たちが自立した生活を送れるように、双葉町と協議しながら、雇用の確保や子どもたちの教育などの課題に取り組むことにしています。

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