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3月27日のニュース

放射性物質含む水の除去続く

深刻な状態が続いている福島第一原子力発電所では、外部からの電源を使った冷却機能を復旧するため、27日も、作業の妨げとなる高濃度の放射性物質が混じった水を取り除く作業などが続けられる予定です。
福島第一原発では、今月24日に作業員3人が被ばくした3号機だけでなく、1号機や2号機のタービンが入った建物でも高濃度の放射性物質が混じった水たまりが見つかり、外部からの電源を使った冷却機能の復旧作業に支障が出ています。
このため、東京電力は、建物の中の水たまりを取り除く作業を急いでおり、このうち1号機については、水をポンプでくみ上げたうえで、「復水器」と呼ばれる、タービンを回した蒸気を水に戻す装置に入れる作業を始めています。
2号機についても、同じように復水器に戻す作業が27日にも始められる予定で、3号機については、今後、水を取り除く方法を検討することにしています。
また、1号機、2号機、3号機の原子炉に注ぐ水は、塩がたまって水の流れが悪くなるのを防ぐため、26日までに海水から真水に切り替えられましたが、東京電力は、2号機から4号機の使用済み燃料プールへの注水についても、早ければ27日にも真水に切り替える計画です。
また、経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、2号機の原子炉が納められた建物から、発電所の雨水などを流す排水溝に水が流れた跡が見つかり、現場からは1時間当たり15ミリシーベルト程度の放射線が検出されたということで、東京電力や原子力安全・保安院が、水がどこから流れ出たか調べています。

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