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3月23日のニュース

3号機 ポンプ送水の作業中断

22日夜、震災以来11日ぶりに中央制御室に照明がともった福島第一原子力発電所3号機では、23日、外部電源を使って原子炉に水を送るポンプの試運転を行う予定でしたが、午後4時すぎに黒い煙が上がっているのが確認されたため、作業員が退避し、作業は中断しました。
福島第一原発3号機で、22日夜、中央制御室に震災以来11日ぶりに外部電源による照明が点灯し、深刻な事態に陥っている1号機から4号機の中では初めて中央制御室に外部電源が復旧しました。
3号機では、23日、外部電源を使って原子炉に水を送り込むポンプの試運転を行う予定でしたが、午後4時20分ごろに3号機の原子炉が入っている建物の東側から黒い煙が上がっているのが確認されたため、作業員が退避し、その後、煙は徐々に減っているのが確認されましたが、作業は中断しています。
また、3号機では、横浜市消防局と東京消防庁は連携して午後4時半から放水を行う予定でしたが、煙が出たため、23日の放水を中止しました。
さらに、配電盤まで外部電源を引き込む作業が終わっている2号機など、ほかの原発でも、3号機の煙の影響で作業が中断しています。
一方、4号機では、東京電力が手配した場所を絞って大量の水を注ぎ込める特殊な車両による注水が、午前10時すぎからおよそ3時間行われ、およそ150トンの海水を注水しました。
このほか、1号機では、原子炉の温度が高い状態が続き、設計段階で想定される最高温度の302度を超え、およそ400度に達したため、23日午前2時23分から配管を別のものに変えて流量を増やし、炉心の冷却を強化した結果、午後2時現在で、322度と温度が下がっているということです。
東京電力は、外部電源による電気での設備や機器の復旧を急ぎ、本来の冷却機能の回復に向けて作業を進めていますが、煙の影響などで、これまでのところ大きな進展はみられていません。

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