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3月16日のニュース

被ばく限度 緊急時は引き上げ

福島第一原子力発電所で原子炉の冷却作業などに当たる作業員について、これまでの国の基準では放射線の被ばく量の限度をすぐに超えて十分な作業時間を確保できないとして、厚生労働省は、緊急の場合に限り、これまでの2.5倍に当たる250ミリシーベルトまで被ばく量の上限を引き上げることを決めました。
放射線の健康への影響は、シーベルトと呼ばれる単位で示されますが、250ミリシーベルトを超えると個人差はあるものの、白血球の一時的な減少などの急性の症状が出始めるとされています。
これについて厚生労働省は、作業員に与える影響などを専門家と十分に検討したとしており、「国際的な基準では限度量が500ミリシーベルトとされているほか、250ミリシーベルト以下で急性の健康被害が出るという明らかな医学的知見はない。原子力災害の拡大を防止するためにはやむをえない判断だ」と話しています。

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