去年3月、名古屋市にある出入国在留管理局の施設でスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが亡くなりました。ウィシュマさんの家族は「体の具合が悪くなっても、必要な治療をしませんでした」と言って、国にお金を払ってほしいと訴えています。
家族の弁護士は26日、施設の中でウィシュマさんを撮った約5時間のビデオを、国が裁判所に出したと言いました。裁判所は国にビデオを出すように言っていました。
裁判で国は「検査をしたり医者がみたりしたが、具合が悪くなる原因が見つかりませんでした。法律に違反していません」と言っています。
ビデオには、ウィシュマさんが治療してほしいとお願いしているようなところがうつっています。ウィシュマさんの妹は「裁判でみんなにビデオを見てほしいです」と話しています。