２０１１年ねんの「東日本ひがしにほん大震災だいしんさい」という大おおきな地震じしんの津波つなみで、東京電力とうきょうでんりょくの福島第一ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電所はつでんしょで事故じこがありました。

福島県ふくしまけんに住すんでいる人ひとなど３６００人にんは、「この事故じこで生活せいかつが大おおきく変かわったので、国くにと東京電力とうきょうでんりょくは補償ほしょうしてほしい」と裁判さいばんに訴うったえました。

９月がつ３０日にち、仙台せんだい高等裁判所こうとうさいばんしょは「国くにと東京電力とうきょうでんりょくには事故じこの責任せきにんがある」という判決はんけつを出だしました。

判決はんけつで裁判長さいばんちょうは「地震じしんの前まえに政府せいふに出だされたレポートによると、大おおきな津波つなみが来くるかもしれないと考かんがえることができた。国くにが東京電力とうきょうでんりょくに津波つなみの対策たいさくをするように言いわなかったのは法律ほうりつに違反いはんする。国くにには東京電力とうきょうでんりょくと同おなじぐらい責任せきにんがある」と言いいました。そして、国くにと東京電力とうきょうでんりょくに全部ぜんぶで約やく１０億おく円えんを払はらうように言いいました。

福島ふくしまの原発げんぱつの事故じこについての裁判さいばんはほかにもあります。高等裁判所こうとうさいばんしょが「国くににも責任せきにんがある」という判決はんけつを出だしたのは初はじめてです。