静岡大学の西垣正勝教授のグループは、スマートフォン(スマホ)で文字を入れるときの小さい音をAIの技術を使って調べました。
まず、スマートフォンに0から9までの数字を100回ずつ入れて、そのときに指が画面に当たって出す音をAIに覚えさせました。そのあと、スマートフォンを使う指の音から、どの数字を入れたか、AIで調べました。AIは95%以上の確率で正しく答えました。
グループによると、スマートフォンは指が画面に当たる場所で音や反響に小さな違いがあります。グループは、AIはその違いから数字を考えて答えたのだろうと言っています。
西垣教授は「音から数字や文字がわかってしまうリスクがあるとわかりました。リスクをよく知って、安全に利用できるようにすることが必要です」と話しています。