福島県飯舘村は牛を育てる仕事が盛んでした。しかし、8年前の原発(原子力発電所)の事故で、村に住むことができなくなって、牛を育てる仕事もできなくなりました。
2年前に村に戻ってもいいことになってから、2つの農家の人たちはまた村で牛を育てるための準備をしてきました。そして16日、22頭の子どもの牛を牧場に運んで、乳牛を育てる仕事を始めました。乳牛をまた育てるまでに8年4か月かかりました。
この牧場では、生まれてから8か月の牛を2歳ぐらいまで育てます。乳牛は200頭ぐらいまで増やす予定です。村は牛を育てる仕事をもう一度盛んにしたいと考えています。
農家の人は「また牛を育てることができてうれしいです。将来は、この仕事を若い人や女性でも簡単にできるようにして、飯舘村を元気にしたいです」と話していました。