法律の専門家ではない人たちも裁判に参加する「裁判員制度」が始まって、21日で10年になりました。今までに9万人の裁判員が参加して、約1万2000人の被告に判決が出ました。
人を殺した事件と性的な暴行の事件では、裁判員が参加したときは、裁判官だけのときよりも刑が重くなっていました。そして、裁判員が参加したときは、被告にもう一度頑張ってほしいという気持ちで判決を考えることが多くなっています。
東京で21日、裁判員に選ばれてもできないと言う人が増えている問題について会議がありました。裁判員の経験がある男性は、裁判員に選ばれたとき会社の人が困っていたため、裁判所から会社にも連絡してほしいと話しました。検察庁の人は、裁判に必要な期間を短くして参加しやすいようにしたいと話しました。裁判所の人は「裁判員になった人のうち96%がいい経験だったと答えています。このことをもっと知ってほしいです」と話しました。