奈良公園は、野生の鹿が自由に歩いている世界でも珍しい公園で、たくさんの人が観光に来ます。鹿はたいてい静かにしていますが、餌を見せながらなかなかあげなかったりすると、怒って人を押したりします。
奈良県によると、鹿に押されて転んだりしてけがをした人は最近とても増えていて、去年4月から今年1月までに209人いました。骨が折れるようなひどいけがをした人は8人で、この中の5人は外国人でした。ひどいけがになった事故は、鹿が怒りやすくなる9月から11月に多くなっています。
奈良公園の職員は「公園の鹿は野生なので、遠くから見ていたほうがいいと思います。餌をあげるときはすぐにあげて、優しくしてください」と話しています。