松山市の土石流 全壊住宅から家財道具など搬出

7月、松山市で発生した土石流によって全壊した住宅の解体や撤去を進めるため、屋内の家財道具を運び出す作業が21日も現場で行われました。

7月12日、松山城がある山で発生した土石流では、住宅3棟が全壊し、公費による解体や撤去が進められています。
21日は、午前中から2棟の住宅で住民の立ち会いのもと、家財道具を運び出す作業が行われました。
作業は市の委託を受けた業者が行い、作業員たちは土砂に巻き込まれた住宅から衣装ケースや布団などを次々と運び出し、トラックの荷台に積み込んでいました。
一方、土石流が発生した地区の一部には避難指示が出されていて、市が開設した避難所に住民が避難していましたが、市によりますとその後、ホテルに移るなどしたため、21日午後5時半の時点で、避難所に避難する人はいなくなったということです。
また、現場近くのマンションでは断水が続いていて、今も住民は給水車からくんだ水を自宅の浴槽にためるなどして、生活しています。
マンションに住む男性は「自然豊かな場所でしたが、山が崩れて様子が一変してしまいました。7月中には断水も解消されると聞いたのでもう少し辛抱します」と話していました。