愛大研究者らが報告会 「現場周辺の水の動き解明必要」

先週、松山市の松山城がある山で起きた土石流について、現地調査を行った愛媛大学の研究者らが報告会を行い、「あれほどの土砂災害が起きるには発生当日の雨量では少なく、今後、現場周辺の水の動きの解明が必要だ」と述べました。

松山城がある山の斜面で発生した土石流について、愛媛大学の防災や地盤工学などの研究者でつくるグループが現地調査を行い、19日報告会を行いました。
そのなかで、山の頂上付近では、緊急車両用道路の基盤の一部である盛り土が、大雨でできた亀裂に沿うように崩れ落ちていたことが確認されたということです。
また地盤工学の研究者からは今回、土砂が大量の水を含んでいたとした上で「あれほどの土砂災害が起きるには発生当日の雨量では少なく、今後、現場周辺の水の動きの解明が必要だ」と述べました。
愛媛大学の森伸一郎特定教授は「今回の土砂災害にはいくつもの要因があるはずで、それを1つずつ解明していくことが必要だ」と話していました。