全国の温泉地 海外発信の強化で一致

全国7か所の温泉地が連携して観光客の誘致などに取り組むためのシンポジウムが初めて松山市で開かれ、日本の温泉文化の海外発信を強化していくことで一致しました。

このシンポジウムは、温泉を核に観光客の誘致に取り組むことなどを目的に、ことし4月に温泉地の自治体などが設立した「温泉ツーリズム推進協議会」が道後温泉本館の全館での営業再開にあわせて松山市で初めて開催しました。
全国7か所の温泉地の市長らが参加し、はじめに松山市中心部で起きた土砂崩れの犠牲者に黙とうをささげました。
シンポジウムでは、それぞれの自治体の観光客誘致の取り組みを共有し、秋田県の仙北市が台湾の温泉地と、石川県の加賀市がリトアニアの温泉地と協定を結び、外国人観光客の増加につなげていることなどが紹介されました。
また、「温泉と医療を掛け合わせて付加価値を高めるべきだ」とか「入浴の方法が日本とは違う外国人観光客向けの施設やサービスを整備していくことが重要だ」といった意見が出されました。
そのうえで、来年の大阪・関西万博を外国人観光客を呼び込むきっかけにしようと、連携して日本の温泉文化の海外への発信強化や高付加価値化の取り組みを進めていくことなどで一致しました。
シンポジウムは、今後、年2回程度、各地の持ち回りで開催し、次は石川県の加賀市で能登半島地震からの復興支援を兼ねて来年1月ごろに開催する予定です。