松山市の土砂崩れ 1人暮らしの学生も避難生活余儀なくされる

今月12日、松山市で起きた土砂崩れの現場周辺にあるマンションなどには、1人暮らしの大学生も多く生活していて、土砂崩れの影響で水道などが止まったことから、避難生活を余儀なくされました。

このうち愛媛大学工学部の1年生、山本硫音さんは松山市緑町にある自宅のマンションの敷地内に大量の土砂が流れ込みました。
土砂崩れの影響で周辺では水道や電気の供給が止まり、山本さんは近くの公民館や大学の施設で、避難生活を続けてきました。
山本さんは15日、周辺の土砂の撤去作業が進んだことから、生活に必要なものをそろえるため、自宅に一時帰宅しました。
そして、3日ぶりとなる自宅で大学の教科書や着替えなどをスーツケースに詰め込み、避難所の公民館に戻っていきました。
山本さんによりますと、16日までに水道や電気は復旧したということで、今月末から始まるという大学の試験に影響が出ないよう、この後、自宅に戻ることにしています。
山本さんは「入居する際に土砂災害のリスクがあるという説明は聞きましたが、まさか実際に起こるとは考えもしませんでした。避難先では勉強も集中できないので、早く家に戻りたいです」と話していました。
愛媛大学と松山大学によりますと16日時点で、少なくとも34人の学生が実家や友人の家などに避難をしているということで、学校生活への影響が懸念されています。