西日本豪雨から6年 愛媛県内の各地で犠牲者追悼

6年前の西日本豪雨で愛媛県内では災害関連死を含む33人が犠牲となりました。土砂災害や川の氾濫が相次いだ7月7日にあわせて、県内の被災地では犠牲者を悼む献花式などが行われます。
2018年7月の西日本豪雨によって愛媛県では川の氾濫や土砂災害が相次ぎ、災害関連死の6人を含む33人が犠牲となりました。
このうち県内で最も多い13人が犠牲となった宇和島市では、7日吉田町の広場で献花式が行われるほか、夜には灯籠に火をともして犠牲者を悼む催しが行われます。
また西予市や大洲市でも献花台が設けられ、一般の人たちの献花を受け付けています。
豪雨による住宅被害は、県内で6600戸余りにのぼり、発災の翌年にはおよそ800人が仮設住宅などで暮らしていましたが、住宅の再建なども進み、おととしには、仮設住宅の入居者は全員退去し、賃貸住宅を活用した「みなし仮設」も今月5日をもって提供を終えました。
またこの6年間で氾濫した肱川の水害対策も進められ、ことし5月には、大洲市の堤防の整備やかさ上げが完了しました。
一方で、▼西予市で計画されている河川整備のうち依然、8割は完了していないほか、▼大洲市に建設中の山鳥坂ダムの完成には、あと8年かかるとされています。
四国地方整備局は、西日本豪雨と同じ規模の大雨が降ると、ふたたび肱川が氾濫するおそれがあるとしていて、ダムや堤防の整備を進めつつ、住民のすみやかな避難行動をどう促していくのかが課題となっています。