松山市民会館 閉館時期を検討 老朽化で 今月から状況調査

松山市中心部にある松山市民会館について、市は老朽化が進んでいるとして今月から施設の劣化状況を調べていて、調査結果をもとに閉館の時期を検討することにしています。
松山市堀之内にある松山市民会館は昭和40年に開館した地上4階、地下1階の施設で、コンサートやイベントを開催するためのホールや会議室などがあります。
これについて、松山市は開館から来年で60年を迎え老朽化が進んでいるとして、今月から、専門業者に委託して壁や柱のコンクリートを検査したり空調や電気設備を点検したりして施設の劣化状況を調べています。
調査結果は今年度中にまとまる予定で、市はそれをもとに、閉館の時期を検討することにしています。
松山市は「現在、実施中の調査で施設を安全に利用できる期間を見定めたい。閉館前には利用者に影響が出ないよう、周知期間を十分設けたい」としています。
一方、現在、進められているJR松山駅周辺の再開発で、市は新たなホールを建設する方針を示していますが、愛媛県内の企業でつくる経済団体はプロスポーツの試合会場などとして活用できる5000人以上の客席を備えたアリーナの整備を求めています。
松山市は、市民会館の状況も考慮しながら新たな施設の形状や規模感を決定したいとしています。