宇和島の郷土料理「六宝」の作り方出前授業

宇和島市の郷土料理「六宝」を次の世代に残していこうと料理人が中学校を訪れ、生徒らに作り方を教える出前授業が行われました。

旬の魚のさしみを砂糖やしょうゆなどで作ったタレにつけ込み、生卵を絡めてご飯にかけて食べる「六宝」は宇和島鯛めしの元祖とも言われています。
14日は、地元で料理店を営み、「六宝」の保存会の事務局長を務める田村寿一さんが津島中学校を訪れ、2年生の生徒およそ30人に出前授業を行いました。
授業では、まず田村さんが「六宝」について、昭和初期に地元の旅館で提供されたことが始まりと紹介したあと、タイとイサキ、アジの3種類の魚のさばき方を教えました。
そして、生徒らは、田村さんの指導のもと、おそるおそる包丁を使って魚を食べやすい大きさに切ったあと、タレと生卵をまぜてご飯にかけて試食しました。
男子生徒は、「おいしいです。食に目がないので、幸せです」と話していました。
また、女子生徒は、「小さい頃から食べてきた料理なので、わたしも受け継いでいきたいです」と話していました。