松前町 教員が学校の突然死なくす研修

学校での子どもの突然死をなくそうと、中学校の教員が参加して万が一の時にとるべき対応や、AEDの正しい使い方などを学ぶ研修会が松前町で開かれました。

研修会は県教育委員会が松前町のホールで開き、県内の中学校の教員などおよそ120人が参加しました。
この中で小児救急が専門で愛媛大学医学部の檜垣高史教授が講演し、学校内で起きる子どもの突然死は、突然心臓がけいれんして正常に血液が送れなくなる「心室細動」によるケースが多くボールが胸にぶつかるなどしても発作の原因になることを紹介しました。
そのうえで、何も対処しなければ1分経過するごとに、命が助かる確率は10パーセントほど低下するとして、こうした発作に子どもが襲われた際には、いち早くAEDによる救命活動を行うことが大切だと指摘しました。
このほか、参加者たちは万が一の時に落ち着いて素早く対応できるよう、映像を見ながらAEDの正しい使い方を学んでいました。
研修を受けた東温市の中学校の校長は「いつ自分の学校でも起こるか分からないので、心構えの大切さを感じました」と話していました。
また松山市の中学校の教頭は「尊い子供の命を守るために、しっかり勉強していきたい」と話していました。