松山市 水泳の授業を民間のスポーツクラブに委託する事業開始

松山市は学校のプールの維持管理費を削減しようと、水泳の授業を民間のスポーツクラブに委託するモデル事業を始めました。

この事業は松山市が先月から始めたもので、6日はモデル校に指定されている番町小学校の5年生およそ60人が学校からバスに乗って市内のスポーツクラブを訪れました。
泳ぎを教えたのは学校の教員とインストラクターで、子どもたちはビート板を使ってバタ足のコツを習ったりクロールを教わったりしていました。
授業に参加した男子児童は「屋内のプールだったので虫が入ってこなかったり、寒くなかったりして泳ぎやすかったです」と話していました。
市によりますと、小中学校のプールの多くがつくられてから40年から50年余りたち、耐用年数の60年に近づいていますが、プールの建設とその後の維持管理費をあわせると1校あたり年間で830万円余りかかり、財政の負担が大きいということです。
一方で、民間のスポーツクラブに委託した場合は年間の費用が480万円に抑えられるということで、市は今年度の事業結果を踏まえ今後の対応を検討することにしています。
番町小学校の仲公一校長は「天候に左右されずに水泳ができるほか、プールの安全管理に取られていた時間も減り、ありがたい。子どもや保護者にも話を聞き市に意見を伝えたい」と話していました。