伊予鉄の路面電車や郊外電車が230円に値上げへ

伊予鉄道の路面電車や郊外電車の運賃がことし10月から30円値上げして230円となる見通しです。この数年間、ほぼ毎年のように値上げが行われていますが、過去最も高い値上げとなります。

伊予鉄道と伊予鉄バスによりますと、物価高や人材確保などに対応するためとして、31日、鉄道とバスの運賃の値上げを四国運輸局に申請したということです。それによりますと、松山市中心部を走る路面電車は、1回の乗車がいまの200円から230円に値上げするほか、郊外電車は初乗り運賃を30円値上げし230円として、区間ごとの運賃も30円値上げします。
伊予鉄道の運賃の値上げは令和2年以降、ほぼ毎年のように行われていますが、今回は過去最も高い値上げとなります。また路線バスについても、初乗り運賃をいまの220円から250円に30円値上げし、区間ごとの運賃も30円値上げします。一方、交通系ICカードなどでキャッシュレス決済をした場合、鉄道、バスともに20円が割引されるということです。運賃の改定はことし10月1日から実施される予定です。このほか高齢者が対象の定額で鉄道と路線バスが乗り放題となる「シルバー定期」について、対象年齢を満75歳以上から満80歳以上に引き上げるということです。運転免許を返納した場合は、75歳以上が対象としています。伊予鉄グループは「利用客の皆様にはご不便をおかけしますが、安全・安心な運行の継続と、キャッシュレス化を進めるためご理解を頂きたい」と話しています。