ライオン「クレイ」が故郷のとべ動物園に戻る

ライオンの「クレイ」がふるさとに戻ってきました。札幌市の動物園で性別の間違いが判明したライオンの「クレイ」が、7か月ぶりにとべ動物園に戻ってきました。

2歳のライオンの「クレイ」はとべ動物園で生まれた直後、オスと判定されて、去年10月以降、札幌市の円山動物園で飼育されていましたが、ことし1月、遺伝子検査の結果、メスであることが判明しました。このため円山動物園の方針に合わないことなどから、とべ動物園が返還を申し出て、先週、札幌市から車で2日間かけて、7か月ぶりにとべ動物園に戻ってきました。とべ動物園によりますと、現在の体重はおよそ80キロで、健康状態も良く、かつて、お気に入りだった岩の上で寝そべるなどリラックスした様子がみられるということです。一般公開は、「クレイ」の適応などを考慮して当面、限定されていて、あす午前のほか、今月31日と来月2日のいずれも午後を予定しています。今回の問題を受けて、とべ動物園は、ほかの動物園に移動させるすべての哺乳類に対し、遺伝子検査を行うなど再発防止に取り組んでいます。宮内敬介園長は「みなさまに心配かけたが元気に帰ってきたクレイの姿みて安心しました。多くの人に見てもらえるよう飼育を徹底していきたい」と話していました。