松山市で人口減少対策の会議

「平成の大合併」以降、推計人口が初めて50万人を下回った松山市で、人口減少対策について教育や経済などざまざまな分野の関係者で検討する会議が開かれました。
松山市が開いた会議には、教育機関や経済団体などから25人が参加しました。
はじめに野志市長が「人口減少問題に立ち向かい、ふるさと松山を子どもや孫の世代に引き継いでいきたい」と述べました。
このあと、来年度以降の市の人口減少対策の戦略への提言を話し合いました。
そして、「4月1日現在の推計人口が50万人を下回ったことは人口減少が進んでいることを改めて印象づけたもので持続可能なまちづくりのための最重要課題だ」として、結婚や出産支援のほか、技術革新の創出に取り組むことなどを市に提言しました。
その後、出席者がそれぞれの活動を報告し、女性支援などに取り組むNPO法人が大学生に仕事のキャリアだけでなく子育てや暮らし方も含めて将来を考えてもらう「ライフキャリア教育」を行っていることを紹介したほか、商工会議所では労働力が減少する中で生産力向上が必要だとして企業の業務のデジタル化に取り組んだと説明しました。
市は会議で出た意見を今後の人口減少対策に生かしたいとしています。