大洲 西日本豪雨で被害 寺の本堂が再建

6年前の西日本豪雨で浸水などの被害を受けた大洲市の寺の本堂が再建し、12日記念の法要が行われました。
大洲市にある「十夜ヶ橋永徳寺」は四国別格二十霊場として年間2万人ほどが訪れる寺で、2018年の西日本豪雨では本堂が床上およそ1.6メートルまで浸水するなどの被害を受けました。
12日は被災した本堂の再建を祝う法要が行われ、地元の住民などおよそ190人が参加しました。
寺では当初、豪雨から4年後の2022年の再建を目指していましたが、新型コロナウイルスの影響で参拝者が大きく減り、寄付の呼びかけが難しくなったことなどから予定より2年ほど完成が遅れたということです。
新たな本堂は水害対策のため地面からおよそ2メートルかさ上げされたほか、コンサートなどを開いて住民らが集まる場所にしようと、中2階を設け収容できる人数をおよそ50人から130人に増やしたということです。
三好圓暁住職は「再建できないのではないかと思うぐらい不安な日々もありましたが、たくさんの人から支援を頂き本当にありがたく思っています。災害の記憶は忘れずに、たくさんの人に来てもらえる心が安らぐ空間にしていきたいです」と話していました。