松山・宇和島伊達家伝来の品公開

宇和島伊達家に各国の要人などからおくられた書簡や勲章などを一堂に集めた特別展が宇和島市の博物館で開かれています。
この特別展には江戸時代に宇和島藩を治め、明治維新後は新政府で各国の皇族などをもてなす役職に従事していた8代藩主、伊達宗城ゆかりの品60点余りが展示されています。なかには政府からアメリカのグラント将軍を今の栃木県日光市や神奈川県箱根町の案内役に任命されたときの書状や記念写真のほか、当時のハワイ国王が滞在中の厚遇を感謝し日本を去りがたかったとつづった書簡や宗城におくった勲章などが展示されています。このほか、明治天皇からおくられた「七宝銅花瓶」は、七宝焼に高度な技術で絵付けがされた貴重な物で、宗城が高く評価されていたことがわかります。学芸員の上田理沙さんは「宇和島の郷土ゆかりの元藩主だった宗城が国の代表として外国の人たちと渡り合っている活躍ぶりを感じてもらいたい」と話していました。この展示会は、宇和島市立伊達博物館で6月17日まで開かれています。